初恋ゾンビ感想まとめ

イヴのお墓。

初恋ゾンビ SS 本当の愛

ワタシはあなたのことが好き。
 
だけどなんにもできないワタシが傍にいるとあなたは不幸になる。
 
優しいあなたはワタシが消えないように自分の心を殺してワタシと共に生きようとしてくれる。
 
ワタシは自我のある「ニンゲン」扱いされているから、「初恋ゾンビ」と「人間」は違うとあなたに思わせないといけない。
 
このまま消えたら「また」あなたが傷ついてしまう。
 
なのでワタシは彼らの言う「悪魔」を演じ「本当の意味」で傍にいるのがワタシの願いだと頼んだ。
 
これであなたは幸せになれる。
 
あなたの幸せを願ってワタシはあなたの元へ還った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
はずだったが、ワタシは学校の保健室にいる。
 
タロちゃんは額に包帯を巻いて眠っている。
 
これはどういう事かと混乱したが、冷静になって記憶を捻り出すとこれは、最近読んだ物語の「死に戻り」か「ループもの」ではないかと結論づけた。
 
ワタシはジブンの呪われたカラダから「人間」になるために本やネットで探した。
 
触れないと思ったが触れると様々な情報が分かった。
 
タロちゃんの体の負担も懸念したが指宿くんの初恋ゾンビが見えなくなる方法を探していて同じ方向性だったのか負担はなかった。
 
元々初恋から生まれた思念体自体が非現実なのだから、「死に戻り」や「ループ」が起きても不思議ではないだろう。え、でも「同化」は死んだことになるの?
 
起きてしまった事は仕方がないのでワタシはこれからの事を考えた。
 
タロちゃんはワタシに「ココロ」があると思ったから必要以上に苦しめてしまった。
 
なので情がうつらない内にさっさと指宿くんをくっつけて浄化しよう。
 
そう考えているとタロちゃんが起きた。
 
ココロのない「初恋ゾンビ」でも演じようかと思ったが「イヴ」を思い出さないと指宿くんが忘れていたと絶望してくっつかなくなると困るのでなるべく「初恋ゾンビ」ぽく接してABCの歌を唄って「イヴ」を思い出してくれた。
 
後は指宿くんの男装の誤解を解けば、タロちゃんは心置きなく「初恋成就」するはずだ。
 
 
 
「指宿くん。ワタシのこと見えてるのでしょう」
 
 
 
彼女が学校へ来た夜。
 
ワタシはタロちゃんが寝てる内に八女邸へ訪れた。
 
次の日タロちゃんが下手な告白をして彼女が変にこじれない内に先手を打つ。
 
彼女はとても驚いていたがいやって程初恋ゾンビを見る超常現象に慣れてしまってか一応話は聞いてくる感じだ。
 
ワタシはせめてタロちゃんにだけでも女だと打ち明ける様に促すが男装をし続けて女である自信を失ったのか躊躇する。
 
ここで挫けたら二の舞なのでワタシは過去から来た事を告げてこのままではタロちゃんがワタシに情を抱いてワタシを消す罪悪感に苛まれて苦しむ事になると。
 
それでも彼女は戸惑っていたがタロちゃんが彼女の事をカラダの変化で好きである事や何よりワタシの存在が証明であると説明したら何とか納得してくれた。
 
「しかし、もしタロちゃんが初恋成就すればお前は消えてしまうけどそれでいいのか?」
 
「あら、「初恋ゾンビ」の願いは初恋成就。厳密に言うと消えるのではなく、タロちゃんの元へ戻るの。だから、二度とあなた達の前には姿を表さないし、正真正銘「イヴ」はあなた、1人だけになるから安心して。そんなことよりもタロちゃんの心の傷をあなたが早く癒してあげて。あなたのせいではないのは分かってるけど例え会えなくても手紙とかやれることはあったはずよ。いや、自分の身に降りかかった事を思えば何とかしてあなたはタロちゃんに会いにいくべきだった」
 
 
 
ワタシは自分が消えることこそ願い、ワタシの存在こそ「イヴ」が好きな証明と伝えるだけのつもりが10年いや、会ってすら、悲しみのままタロちゃんを放置した彼女に感情的になってしまった。
 
 
 
だけどその説得のかいか彼女は意を決してタロちゃんと正面に向き合ってた。
 
 
 
後は2人が話し合えば話はこれで終わりだ。
 
彼女の家にタロちゃんを呼んでもらう。
 
ワタシがいては話にくいだろうからワタシはタロちゃんの元を離れ、公園へ行った。
 
 
 
ずっと傍にいるとあなたが誓ってくれたあの公園へ
 
 
 
ワタシはなぜジュリエットになったのだろうか。
 
ワタシは眠ったことによりあなたが他の誰かに心を奪われているのを知った。それであなたが幸せになるのならワタシはそのまま眠りにつくべきなのに…
 
ワタシの元へあなたが戻ることを願ってしまった。
 
初めて会って、あなたと共に過ごしている内にワタシの中のあなたは次第に大きくなってしまった。
 
そこでワタシがなぜ戻ってきた理由が急に分かった。
 
ワタシは指宿くんが女の子だと始めから知っていた。
 
知っていてあなたに教えなかったのだ。教えるとあなたの傍にいられなくなる。
 
ワタシはジブンの欲望がため愛するあなたを苦しめてしまった。なんて酷い女なのだろう。ワタシは彼らが形容する「悪魔」そのものだ。
 
この「死に戻り」は初恋ゾンビの癖に人間を愛してしまった愚かなワタシへの罰だ。永遠に何にもできないカラダのままさまよい続ける地獄。
 
本当にワタシはあなたのことがそこまで好きだったのね…
 
ようやくジブンの気持ちに向き合うことができた。
 
やっぱりワタシは好きなあなたに幸せになって欲しい。今度こそ未練なくあなたの元へ「帰る」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「行くな、イヴ」
 
あなたは前の世界で呼んでいたワタシの名前で呼んだ。
 
ワタシは動揺したが過ちを繰り返さないため冷静に返事をした。
 
「いいえ。イヴは彼女よ。ワタシはただの初恋ゾンビ
 
「嘘つけ。いや、あの時、嘘を見破れなくてごめん。初恋ゾンビでも人と同じ様に嘘をつくものな」
 
ワタシは驚愕したあなたも前の世界の記憶を取り戻した…?!
 
「オレはイヴが実は初恋ゾンビでまた裏切られると臆病になっていた。オレの事を信じて心を尽くしてくれたのにお前の本当の愛を信じきれなかった」
 
「ワタシも同じだよ。タロちゃん。普通の人間の女の子の方が幸せにできるとタロちゃんの誓いを信じきれなかった。それにワタシは指宿くんが本当は女の子なのを知っていたのにタロちゃんに黙って苦しめてしまった。ワタシはあの人達が言うように「悪魔」だから浄化されるべきなの」
 
「なんだイヴやっぱりお前嘘ついてたんだな。オレと同化するのが望みなんて言ってたけど、それだったら指宿くんの事隠さないもんな。好きだからこそ嘘をつく、イヴには「心」がある。だけど「心」が弱かったから、嘘をついた、信じきれなかった、「心」が弱いからこそ「人」なんだ。だけど、今回挽回するチャンスをもらえた。オレは2度と間違えない。
 
イヴ、ずっとオレの傍にいてくれ」 
 
「ワタシ、本当にタロちゃんの傍にいていいの?」
 
「ああ、永遠に幸せにしてやる」
 
「ワタシもタロちゃんを幸せにする」 
 
 
 
誰も排除をしない優しい世界を
 
2人よ永遠に幸せあれ。
 
 
 
 
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初恋ゾンビ 恋愛で人は死ななければならなかったのだろうか

完全に放置している初恋ゾンビ感想まとめサイト

同IDで別ブログやっているので、たまに見にきて、ちょっと反応が気になって検索して、でも精神的ダメージを避けるため他の感想ブログの一覧だけ見て、小学館はネタバレ泥棒サイトを放置したままで仕事してないな、超有名なあの方の最終回感想上がってないけど書かなかったのかな?と眺めていて、一覧だけなのでさわりしか見ていないけど他の最終回感想は良かったねみたいなようだ。

 

イヴは亡くなったのに何が良かったのだろうか。

 

 

それならタロウは泣くことはないだろうし、苦しんでいる初恋ゾンビを助けたいイヴの想いを叶えるかのようなトラブル解決を罪滅ぼしみたいな事をしなくてもよいだろう。

人の死をオブラートに包んで誤魔化しただけでイヴが亡くなった事実は変わらない。

魂みたいなのはタロウの中にいるかもしれないが話す事はできないので、イヴの人格はこの世から消失した。亡くなったのと同義だ。

ただ単に自分が応援してるキャラの恋愛成就できなかったから不満を述べてる負け犬の遠吠えと思われてるのだろうが、命まで奪われることはない。

何か悪いことをしたのなら、まだ諦めはつくが初恋の人の別れがトラウマになって閉ざした心を癒したのにこの仕打ちはひどい。

一方、結ばれた方のヒロインは色仕掛けで惑わすだけ惑わして肝心なところで逃げて心の傷を増やしただけなのに、理不尽である。

作者の出身は保守的な考え方が多いところのようで男の妄想、想像の人物よりも現実の女を選ぶに決まってだろうという本音が漏れている。理不尽なのものリアリスト考えからきてそうで居もしないキャラに萌えてる人なんてバカだと思ってそう。

 

確かにイヴは理想の女過ぎた。

自分は愛する人に触れることも何かあっても助けることもできない。

ワタシはなんにもできない。

さらに周りの陰謀によって自分が原因で愛する人が世界から孤立するのであれば例え化け物になってでも、自分の死すら望みだと愛する人が自責の念に苛まれないために偽って幸せを願う。もうこれは人を超えて神の域に達していて、現実的ではなく理想の権化である。

 

だけど自分を犠牲にするのは間違っている。他の読者は良かったのかもしれないが私はイヴがいなくなって悲しい。

自分の欲望を満たす周りの悪意から守られたらイヴは生きてずっと傍にいられた。

愛する人を守るためには強くならねばならないと思わずにはいられなかった。</p

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初恋ゾンビ129話(サンデー平成30年6月13日発売)を振り返る

初恋ゾンビ129話が発表されてからもうすぐ1年。
初恋ゾンビは129話のイヴを全否定して殺した。
なのに殺した事実を誤魔化し最終話は作者、読者の都合のよう風に変換された嘘と願望の防腐剤でコーティングされてしまった。

イヴは初恋ゾンビの幸せとして浄化したかったのか。
「指宿くんが女の子だったら良かった」
タロウに好きと言われて
「心が痛い」
と一見、初恋ゾンビとしての幸せのように見えるが果たしてそうなのだろうか。
イヴの本当の願いはタロウの幸せ。
イヴは初恋ゾンビであるがゆえに触れられない、誰からも見えない。
触れられないのでタロウに普通の女の子が与える喜びを与えられない。
タロウの幸せを願う存在であるイヴにとってどんなに苦しいことなのか。
イヴ自身もそしてタロウも苦しい思いをするぐらいなら浄化した方が幸せだと考える者もいるだろう。
しかしそれは触れられない誰からも見えない劣る者は排除する優生思想だ。
例え劣ったところがあろうとも得意なところもある。イヴも初恋ゾンビと心を通わせたりタロウの心を開けたりとイヴにしかできないことがある。
献身的にタロウへ尽くしきたイヴ。
なのになぜ彼女は殺されなければならなかったのか。

誰からも見えないイヴに邁進するタロウに周りの反応は厳しかった。
見えない存在に対しては非寛容で偏見しかない。
祟太郎の初恋ゾンビによる干渉によってタロウは負荷がかかったがこれを見て祟太郎はイヴを擁していたらタロウは薄命になると言った。しかしタロウの負荷を見たのみで薄命説の根拠はない。同じ初恋ゾンビを擁する正太郎は長生きであるから本当のところは誰も分からないのである。なのに薄命になると決めつけたのは男の妄想であるという差別からきているのだ。
あくまでタロウとイヴ2人の問題なのだがタロウのことを何より大切な存在に思っているイヴの心に深く刺さってしまった。自分のせいでタロウを死なせるには訳にはいかない。イヴはタロウの幸せのためにただの初恋ゾンビを演じ、タロウに罪悪感をあまり感じさせずに散った。イヴはタロウのためなら命もいとわないのだ。
イヴのタロウを思う崇高な思いは凄い。だけど誰かをスケープゴートをして成り立つ世界があっていいのだろうか。いやあってはならない。

タロウは指宿くんと向き合ってもイヴは消えなかった。それはタロウがイヴを1人の普通の女の子として認めているからだ。
1人でも認める存在がいればイヴは何があっても消えることはない。
イヴは死ななくて良かったのだ。

初恋ゾンビは現実の排除と偏見を肯定するのではなく、嘘と願望の防腐剤でコーティングした寛容で包み込み誰も排除しない優しい理想の世界になれば良かった。








167話 初恋ゾンビ イヴノート(感想②)

ラストのシーンでイヴがいたから、イヴはタロウの傍にいるという死体に鞭打つリプがきた。

では、なぜタロウは泣いていたのか?イヴを浄化させたから。

タロウは指宿くんを選んでイヴを浄化させた、殺したのは紛れもない事実。イヴ殺しの罪を被らないようにするため、死んでいるのに生きてることにした。イヴは作者と読者によって理想と都合の産物、初恋ゾンビに仕立てあげられたのだ。

死人に口無し、まさに死者を冒涜する行為である。

イヴは恋人としてタロウの傍にいたかった。普通の女の子が与える喜びを与えられなくても、それでも好きだと言ってくれたので、タロウを幸せにしたかった。

しかし、本当はタロウは指宿くんのことが好きで、だけどタロウには自分を浄化する覚悟がない。

自分は愛するタロウを幸せにすることができない。タロウの幸せには指宿くんが傍に必要と覚悟を決め、タロウに自分は人間ではないと未練を断ち切らせるように誘導し、浄化こそが自分の幸せである、浄化は死でなくタロウとの同化だと、タロウが背負うはずのイヴ殺しの罪を被って旅立ってしまった。

愛する人のために身を投げ出すこんな良い子に残酷な仕打ちをする初恋ゾンビという物語を私は絶対に許さない。


167話 初恋ゾンビ イヴノート(感想)

イヴがタロウに帰る?

そんなのイヴ殺しの罪をタロウに被せないための嘘に決まっているじゃないか。

心を持つかけがえのないオンリーワンの存在であるイヴをタロウと同化してしまうのはイヴの心、存在を消すのと同じで人殺しだ。

イヴが人でないのをいいことに人殺しを嘘と願望の防腐剤でコーティングしてごまかしている。

イヴの言葉を真に受けている連中はおめでたいやつらだ。

流石作者からも鍛えられた変態と罵られてただけあるよ。

イヴは全ての罪を背負って旅立ってしまった。

イヴの屍を踏み台にしてタロウと指宿くんの恋は始まっている。


163話 初恋ゾンビ イヴノート(感想)

ついにイヴはタロウのため浄化する覚悟を決めた。

指宿くんを陥れたのはあのままだとタロウが指宿くんに不信を抱いて浄化できなくなるから、一旦自分に引きつけてタロウに自分は人間ではないと知らしめて、自分から離れさせるためだろう。

そして自分はただの初恋ゾンビであり、初恋成就をして浄化することが自分の願いということにすれば自分を消してしまうタロウの罪悪感がなくなるだろう。

イヴは世界で1番タロウを愛しているのにその愛の形が自ら消えるしかないのが本当に悲しい。

ただタロウはイヴとの接触によって命の危険があると聞いたにも関わらず顧みないでイヴの手を握ってくれたのは嬉しかった。

タロウはイヴの想像を超える愛に気づいてくれることを願うばかりだ。


162話 ボクタチの失敗 初恋ゾンビ イヴノート(感想)

 

 

 

 

私はイヴに心を持って欲しいと願ったのは心がない、人間でないなら初恋ゾンビの願いである浄化がされてしまうと考えたからだ。

しかし過度の願いによってイヴを必要以上に苦しめてしまった。

なんにもできなくてもいい傍にいてくれるだけで良かった。

触れられないのは現実世界と物語の関係と一緒だが私はイヴから心をもらっている。

イヴはタロウのためなら自我も捨てられるし、消えることもできるぐらい好きだとタロウへの愛を貫いた。

<pそんな素敵なイヴを運命の一言で消さない。

初恋ゾンビの願いである浄化が叶わず苦しい思いをするなら、その苦しみを分かち合いたい。

私はイヴを苦しめる悪魔になってでもイヴには生きてて欲しい。

 

 

初恋ゾンビ (14) (少年サンデーコミックス)

初恋ゾンビ (14) (少年サンデーコミックス)

 

 

 

 

 
 ワタシはなんにもできなくてタロちゃんに普通の女の子が与える喜びを与えることができないけど心のあるワタシを好きだと言ってくれてワタシは心のあるイヴを精一杯がんばった。
だけどタロちゃんはワタシに振り向いてくれないのをカラダの変化を通じて分かってしまう。
だったらワタシが消えてしまえばいいのだけど、心のあるイヴが消えてしまったら、タロちゃんはまた心の傷をおってしまう。
だからワタシは心のないイヴになる。
タロちゃん、ワタシに心がある願望を抱かないでね。
心があったら、とても苦しくて悲しいから。


世界はイヴが浄化した方が幸せだと思っているかもしれないが、私はタロちゃんの初恋ゾンビに生まれて良かったと想うイヴを守りたい。