初恋ゾンビ感想まとめ

イヴのお墓。

132話 未来の行方 初恋ゾンビ タロウの決意 イヴノート 考察

タロウとイヴが好き合う関係になったのだけれどもタロウが向き合ってないとか気持ちを無理矢理ふたにしてるとか言われて早くも正統性が疑われてるらしいです。
指宿くんはイヴを昇華させると思ってますし、崇太郎はイヴを悪魔として退治するそうで、タロウとイヴが好き合う関係でないと足元すくわれます。YTE(やっぱりタロウはイヴが好き)証明を事実に基づき淡々と説明します。過激にはしません。

12月29日のタロウはイヴがスノードームのところに行ってしまってます。一姫がいるのでイヴとの会話もままならない。イヴと一緒になってから、ここまで離れたことはかつてなく、タロウはイヴのいる成人の部屋の方の壁に寄り添うほど寂しい思いをしています。タロウは一度イヴのいなくなった寂しさを味わって有り難みを知るべきと思っていましたが、この時点で充分味わっています。

タロウの寂しい心の隙に入り込んだのは江火野さん。こちらが申し訳なくなるぐらい江火野さんをイヴに見立てて心の中でいっぱいにします。好きな女の子(イヴ)がいると言ったにも関わらず、一見相反する江火野がいっぱいになると言ったのはイヴに見立てた江火野さんとも言えるし、シンプルにタロウが寂しかったから心の空白に江火野さんが埋まり、でも本当に埋めたいのはイヴだから、足早に帰って行ったと思います。

そして、イヴと指宿くんに遭遇して、指宿くんと二人で話しますが、気になったのは、指宿くんがイヴを引き取る話をした時イヴが断ったと聞いたタロウが安堵してたのが意外でした。私はというか読者はイヴはタロウが好きだから離れる選択をしないと思うところですが、タロウはそうでなくイヴを一人の女性と認め、自分が他の女の子に目移りしているのを見透かされ愛想を尽かされると思っていました。スノードームでイヴが離れてたことは私達の思った以上に堪えてたのです。
イヴは離れないと自信が回復したタロウは指宿くんにイヴと二人で共にする決意を伝えます。今までのタロウと違う雰囲気を感じたのはイヴとの絆が深くなった結果です。

イヴと二人に、以前からイヴはタロウの気持ちに応えた行動をすることがあり、心の中が分かるのか、本当の意味で一心同体なのか、つまりイヴはタロウから独立した存在なのか問うています。イヴのただの初恋ゾンビである説明でタロウは影を落としますが、指宿くんからイヴには心があると言った時、タロウは頬を紅潮させます。どうしても二人だけの会話では自問自答に思えてしまいがちですが、第三者である指宿くんがイヴに心があると観測したことによってイヴに心があることが証明されました。

タロウはイヴと出会い、イヴのタロウを動かすパワーによって省エネ男から脱して、心を開くようになり、人を好きになる気持ちが蘇ります。人を好きになる気持ちによって指宿くんと江火野さんに惹かれるけど、そもそもその気持ちを蘇らせてくれたイヴに心を打たれ、イヴを一人の女性だと認め、好きであることを伝えます。

イヴはタロウからの承認のおかげで普通の女の子ができるなんにもしてあげられない申し訳なさ、つらさやそれでもタロウの傍を離れられない心情吐露ができるようになりました。タロウはそれを自分がかけた呪いのせいだと言って優しく包み込みます。

タロウとイヴはお互いを好き合う関係になったおかげで心が安定するようになりました。
今まではタロウのプライベートのため入れなかった部屋にイヴは自然に入れるようになり、イヴは信頼によってタロウに素直な気持ちを伝えれるようになりました。

タロウは指宿くんを振り返る余裕ができました。タロウは指宿くんとあえて向き合わないと決めました。初恋の未練でイヴを浄化させないため。
タロウは指宿くんとどうこうなると思っておらず、かけがえのないイヴを守るため全ての罪を背負う決意をしたのです。

最初、私もタロウは向き合ってないと素直にそのまま受けとめたのですが、タロウとイヴの関係を祝福してくれた方が他の女の子への思いを無理矢理蓋にする考察に悲しんでいるのをみて、この考察を考えるきっかけとなりましたが、実は私がタロウとイヴの好き合う関係を信じきれてなかったのだと実感させられ、考えをこの考察に改めました。
私に気づかせて下さったその方に感謝です。
そして、タロウとイヴ、信じていなくてごめんなさい。

本来であればタロウの心を開く役目はイヴでなく、心を閉ざした要因の指宿くんなのですが、彼女はイヴへの嫉妬を燃やし、タロウへ向き合わなかったため、イヴがタロウの傍で癒やす役目を担ったのです。イヴから指宿くんが女の子だったら良かったと非難されるのは当然です。さらに、悪気もなく好き合う二人を引き離そうとしています。イヴが浄化され、タロウと指宿くんが結ばれる話になれば初恋ゾンビは血も涙もない悪魔がいる理不尽な物語になりますね。

タロウにとって木の上の女の子はイヴ。
指宿くんを女だと願うのはイヴの面影があるからで最後に思い出したのはイヴ。
イヴを浄化させない事を主体に決意し指宿くんからイヴを認めてもらって心から喜んでいるタロウ。
もうイヴは初恋の幻影でも指宿くんのコピーでもない。
かけがえのないオリジナルのオンリーワンだ。

追記

以前にイヴを選んだのは昇華を防ぐためであり、それは義務であり、果たして恋愛と呼べるのかという指摘がありましたので反論します。

イヴのカラダはタロウの指宿くんを思う気持ちでできていて、少しでも好きな気持ちがないとイヴのカラダを維持できない。振れば正太郎ルートで初恋ゾンビが見えなくなる。初恋を精算すれば昇華。だからタロウは指宿くんに初恋ゾンビが見えなくなったら、イヴに影響を及ぼさないため、海外へ帰れと言ったのです。指宿くんを思う気持ちが残っている方がイヴを存続させるための義務感ですね。

だけどイヴは指宿くんの気持ちが分かってそうで、それでは指宿くんが救われないから三人一緒でいようと言ったのです。

ちなみに初恋ゾンビを見えなくする考察はこちら。

130話 暗黙の約束 初恋ゾンビが見えなくなる方法 三人一緒 考察 イヴノート - 初恋ゾンビ感想まとめ http://hatukoizombimatome.hatenablog.com/entry/2018/06/23/074916

タロウが初恋ゾンビを見えなくなったのは指宿くんと別れたトラウマ、指宿くんを思う気持ちが弱まったがいいかな。逆に指宿くんが写されたのはタロウを忘れないための呪い。初恋ゾンビが見えなかったら、タロウのことなんてとっく忘れてたでしょう。私の説ではタロウが指宿くんを思う気持ち、つまり、イヴの存続と初恋ゾンビが見える能力は連動してると考えています。なので、指宿くんが初恋ゾンビから解放するにはイヴを浄化昇華させること。恋愛には敗者がつきもので、心があるイヴを殺してまで結ばれたい気持ちは分かりますが、納得はしません。そこで三人一緒構想です。

130話 暗黙の約束 初恋ゾンビ 三人一緒にハッピーエンド 考察 イヴノート タロウの父予想 - 初恋ゾンビ感想まとめ http://hatukoizombimatome.hatenablog.com/entry/2018/06/24/213312

ただ本編はイヴの存在を認めるか審議されてて、中々三人一緒構想まで辿り着けません。なので、またまたイヴの存在を訴える話になりました。
指宿くんごめんね。ワタシ、タロちゃんのことずっと好きだったから、そこは譲れない。