148話 閉ざされた部屋 初恋ゾンビ イヴノート(感想)
指宿くんはイヴを昇華、殺そうとしてるぐらい憎んでいるので見えなくなってしまうのは必然だと考えていました。
しかし、その考え方はイヴに寄り添っていませんでした。
人との関わりを断たれるのも殺しも同然。
人との関わりが断たれたら社会的な死と言われます。
私はイヴを殺そうとする指宿くんとの関わりは避けたかったのですが、もっとイヴの気持ちに立って、初恋ゾンビが見えなくならなくていい方法を考えてあげれば良かった。
だけど、女で初恋ゾンビが見えてる状態では普通に生きていけない。
初恋ゾンビが見えなくなる方法でエッチが言われていますが、では、イヴが指宿くんから見えるようになるためどうすれば良いか考えたら人間になるしかない。
イヴは成長によって触れたり着替えたりできなかった事ができるようになってきているが、同時にタロウの負荷も伴うので、タロウの苦しむ事をイヴはできない。
それではタロウでなくイヴへの負荷であれば人間になれるのではないでしょうか。
何をもってイヴの負荷になるかと考えたら、触れられない、誰からも見えない自分が消えてもいいからタロウの幸せを願って、指宿くんと結ばれるように導くことだと思う。
イヴに危ない目にあって欲しくないので、129話の約束通り初恋ゾンビのイヴを好きになって欲しかったのですが、タロウも指宿くんも読者も誰もがそれを認めない。
自分がどうなってもタロウには幸せになって欲しいという、私心を超えた公の精神になってイヴは真実の愛に辿りつける。
- 作者: 峰浪りょう
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